脂肪吸引手術を考えているとき

脂肪吸引前に血液検査や問診を行うのはなぜ?受診・手術までの流れまとめ

血液検査で手術できるか判断

脂肪吸引は生きた脂肪を吸引する手術です。吸いとる脂肪の量によっては体に大きな負担がかかります。健康体ならば特に問題はないのですが、場合によっては命に関わる可能性もあるため、事前に血液検査で健康状態をチェックしています。異常が認められた場合は脂肪吸引手術を受けることができません。具体的には主に以下のような項目をチェックしています。

(1)貧血
貧血とは血中のヘモグロビンが足りなくなっている状態を指します。貧しいという文字から血液の量が足りないと思われがちですが、正しくは「血液が薄い」状態のことです。

脂肪吸引では脂肪を吸引するわけですが、この脂肪は生きている脂肪であり、血液が通っています。脂肪と一緒に血液も吸いとることになるため、貧血の傾向がある人が手術を受けると重度の貧血となり、危険な状態に陥る可能性があります。このような事態を避けるために、一般にクリニックでは貧血傾向にある人の手術は断っています。

ちなみに急に立ち上がったときに立ちくらみやめまいがすることがありますが、これは貧血ではなく、「脳溢血」といいます。貧血とは発生メカニズムが異なります。

(2)肝臓・腎臓のコンディション
手術前の麻酔や、術後に飲む薬は肝臓や腎臓で代謝されます。これらの臓器のコンディションが悪いと体に大きな負担をかけてしまいます。体のことを考えて、脂肪吸引前には必ず肝臓や肝臓の状態をチェックします。

(3)血液の止まりやすさ
脂肪吸引は大きな出血を伴う手術ではありませんが、血が止まりにくいと、脂肪吸引をしたところに血液がたまってしまいます。健康的にも美容的にも問題があるため、血液の止まりやすさに異常がないかどうか確かめます。

「問診」で治療計画を立てる

血液検査をパスしたら「問診」です。持病をはじめとして、普段飲んでいる薬や、医師にもらったけれど飲んでいない薬、大きな病気の経験があるかどうか、麻酔をしたときに気分が悪くなったかなど、さまざまなことを聞かれます。
自分にとってはささいな問題であっても、医師にとっては重要な情報かもしれません。今後の治療計画をたてるために重要なので、なるべく正確かつ詳細に伝えましょう。

検査に引っかかったら

「血液検査」や「問診」は、脂肪吸引に限らず、手術の前には必ず行われるものです。脂肪吸引が大手術だからというわけではありません。安心・安全に手術を受けてもらうために必要なことであり、すべての病院で実施されています。検査に引っかかってしまった場合は、手術に耐えられる健康状態ではないということ。ほかの病院へ行っても結果は同じです。まずは担当の医師に手術できない理由を尋ねて、治療を優先するようにしましょう。